交通走行

サイクリストのマナー【走行マナー編】

昨日、26日沖縄県宮古島市で開かれた自転車レース「ツール・ド・宮古島」で複数の自転車が接触し、転倒した57歳の男性が死亡するという痛ましい事故がありました。
280人が出場したの競技中、フィニッシュゲートの200メートルほど手前で順位争いのラストスパートの際に複数の自転車が接触し転倒しました。この事故で3人が病院に運ばれ、1人が死亡。2人がろっ骨を折るなど重軽傷を負いました。
レース中の事故なので自転車の走行中のマナーとは関係ないという意見もありますが、はたしてそうでしょうか。サイクルライドの視点で考えてみたいと思います。

集団走行で起こる接触事故

石川県でも有志の方が幹事となり様々なサイクルイベントを開催しています。参加人数が多ければ多いほどマナーの悪さから走行中の自動車や歩行者・自転車(一般)に迷惑をかけたり、イベント参加者自身が事故に巻き込まれ、楽しいはずのサイクリングが思いもよらないことになる場合も。実際に救急車が来たり警察から指導を受けたこともあります。

集団走行で注意すべき5つのこと

サイクルイベントに参加する人はそれなりに足に自身があり、かつ経験もあります。ベテランもそうでない人も、サイクルイベント5つのあるあるです。

①信号を守らない

「止まれ」の標識があっても止まらない、さらに信号が黄色から赤に変わっても後続者はそのまま走って止まらずに走り抜ける。

②追越時の危険走行

・走行中に自動車が抜かそうとしたら、抜かれまいと猛ダッシュ。
・抜かれた自動車をさらに抜き返す。
・前走者を追い越す時に後方を確認ぜずに追い越す。
・前走者を追い越す時に後ろを確認しないどころか道路の真ん中を走る。
・追い越された自転車をさらに追い越す、多重追い越し。
・車に限らず他の自転車も追い越す際は基本的に、右に進路変更し、追い越す自転車の右側を通って追い越さなければならないのに、空いてる左側を通って追い越す。

③車列を空けず延々と列が延びている

・走行する自転車が長蛇の列になっているので、いつまでたっても車が追越せない。
・車で右左折しようとしても延々と自転車が直進してくるので、曲がる事ができず車が渋滞している。

④クリートを外さない

赤信号や一時停止の際にクリートをはずしてちゃんと停止しない。

⑤撮影で道路にはみ出ている

景色のいい場所にさしかかると急に止まってスマホで撮影を始める。撮影のため誰かが止まると後続者も止まって撮影を始め、道路をふさぐ。

自転車は幼児から高齢者まで幅広い世代が利用する便利な乗り物です。
しかし、ルールを無視した危険な運転による交通事故も発生しています。県内でもサイクリスト人口は年々増加しています。
何事も参加人数が増えると至らない点が目立ちます。全てのサイクリストの評判を落とすことがないよう、自覚をもって規律ある行動を心がけましょう。